2012年6月の通信から
除線が済み、新しい砂を入れられた砂場で遊んでいる子ども達の姿を見て、ちょっとだけほっとしている今日この頃ですが、時間に追われ、われながら、ワークライフバランスの調整の必要を感じています。この頃( 年の、せいか)しきりに40 年前の(うわあ!もうそんなにたってしまったんだ) 新人保育士のころの保育園を思い出します。東京の下町で、商店や町工場の多い地域でしたが、あのころの保育園は、現在に比べてお迎えの時間が早く、ほとんどの親たちは4 時半ごろには、自転車や徒歩で三々五々迎えに来ました。そして、子どもを引き取ると鉄棒やブランコの横でしばらく立ち話などしていました。子ども達はその間、友達ともうひと遊びしています。親にとっても子どもにとっても、その時間帯は園庭での交流のひとときとなっていたわけです。労働時間が長くなり、車でお迎えがあたりまえの昨今では、考えられないのんびりした姿でした。子どもにとっては自分の親以外の○○ちゃんのお母さんやお父さんとふれあえる機会だったし、親にとっても自分の子ども以外の子ども達の姿が見える場だったわけです。長時間労働につれて長時間保育があたりまえの時代となり、「申し訳ないと思いつつ、家に帰っても子どもの話をゆっくり聞いてあげる余裕もなく、食事の支度に追われている」ようすが伝わってきます。仕事に追われ、子どものつらさに気づいてあげられなかった自分自身のにがい経験を思い出します。
- 12/06/07 |
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